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2009-06-21

うごメモはてなの通報システム仕様変更について考察する

| 00:44 |  うごメモはてなの通報システム仕様変更について考察する - 趣味には偏ってないだいちゃんの日記 を含むブックマーク はてなブックマーク -  うごメモはてなの通報システム仕様変更について考察する - 趣味には偏ってないだいちゃんの日記  うごメモはてなの通報システム仕様変更について考察する - 趣味には偏ってないだいちゃんの日記 のブックマークコメント

先週金曜日に「うごメモはてな」における通報の仕様が、これまでの1作品の通報に対して、5はてなポイントの付与からグリーンスター1個の付与へと変更になりました。

不適切な作品やコメント、チャンネルへの通報

通報を受けた作品などをはてなにて確認し、不適切であると判断して非公開とした場合に、その作品について最初に通報いただいた方にグリーンスターを1個付与します。

これまでははてなポイント5ポイントを付与していましたが、本日からカラースターに変更しました。

ランキングの入賞などうごメモの利用でカラースターがもらえるようになりました - うごメモはてな日記

あまり「はてな」全体では現状話題になっていないこの仕様変更について、色々と考察してみたいと思います。


はてな」としては珍しい仕様変更までの取り組み

本仕様変更ですが「はてな」としては珍しく仕様変更までに3週間をかけ、以下のような4ステップで内堀から順に埋めていくという形で広報が行われています。

【6月第1週】

うごメモ作品への通報を行っている上位20名のユーザに対して仕様変更を通知

【6月第2週】

2009/05/01からうごメモ作品への通報を行ったユーザに対して仕様変更を通知

はてな全体への仕様変更を通知

不適切な作品を通報いただいた方へのはてなポイントの付与をカラースターに変更します - うごメモはてな日記

【6月第3週】

仕様変更の実施

ランキングの入賞などうごメモの利用でカラースターがもらえるようになりました - うごメモはてな日記

これまでの「はてな」と言えば、予め通知が行われないまま仕様変更を行ったりすることが多く、仮にその変更が改悪だと見なされた場合、ユーザの不満がはてなブックマークなどで爆発することがたまに(?)ありました。しかし、本仕様変更は上記を見ても「はてな」側がかなり気を遣っていることが分かります。


本仕様変更になぜこれ程気を遣っているか

元々「うごメモ作品の通報にはてなポイント付与」という仕組みは2009/01/23の以下の広報からスタートしています。

不適切な作品を通報いただいた方に「はてなポイント」の付与を開始します - うごメモはてな日記

本告知に対するブックマークは100ユーザ以上になっていますが、ブックマークコメントの大半は嫌儲を表明するものになっています。それもそのはずで、元の仕様では「1はてなポイント=1円」という仕組みであり「金銭を付与する」という構図に当てはまっていた訳です。

上記の時の批判を受けて、今回の通報対価をグリーンスターへと変更する仕様の変更も数週間をかける事態になったのではないかと思います。


では、現状うごメモ全体での通報状況はどうなっているのか?

と考えた場合、最初の内堀を埋める広報のステップが「通報件数上位20名」となっている所からも、実際に「ポイントを稼ぐ目的で通報していたはてなユーザ」はかなり少数ではないかと考えられます。

通報システム上「1作品につき5はてなポイント」ですから、相当数通報しないと本当の意味で「稼ぐ」という所まで到達するのは難しい仕様となっていました。

「うごメモはてな」のコミュニティ自体も本通報システムが実装される前や直後はと言うと、2008年末に発生した「悪神」騒動、「出会い系」に関するうごメモ騒動があったり、ざっと見渡しても残虐系・エロ系などに該当すると思われる作品が多く見受けられました。

ですが、既にサービスの開始から半年が経過し、「うごメモはてな市民」の銀バッジユーザ*1もちらほらと見かけるようになった現状はと言うと、「うごメモはてな」が一種のコミュニティとしても醸成し、「はてなー」や「はてなハイカー」とは一線を画しつつある中で、これらのうごメモは(時間帯にもよるかと思いますが)見かけることは少なくなり、通報の部類で目立ってきているのは「著作権」「肖像権」関連に抵触する作品なのではと思われます。


はてなポイントからグリーンスターへの変更理由を推察

はてなポイントからグリーンスターへの変更理由を何点か考えてみたいと思います。


嫌儲志向の回避

上記の通り、通報はてなポイント付与制は告知時にはてブ上では大不評でした。大半の理由は「はてなポイントを実際の金銭と交換」という「嫌儲」になるのではないかと思います。

一方、「グリーンスター」ははてなポイントを支払って購入することはできますが、逆にカラースターをはてなポイントに戻すことは不可能です。

この「金銭交換の不可逆性」を前面に押し出すことで、「嫌儲」志向の回避を狙ったのではないかと思われます。


スター経済の流通促進

「うごメモはてな」のコミュニティ性を挙げる上で、以前話題になった内容に「スター経済」があります。有り体に言ってしまえば「はてなスターの数(と色)で作品の優劣を評価しようぜ!」*2というものですが、グリーンスターを簡単に得られる仕組みを設けることで、スター経済の流通を促進させる意図もあるのではと思います。

本仕様変更の告知エントリでは合わせてランキングやチャンネルに対して、グリーンスターが付加される仕様追加も合わせて告知されています。


うごメモラーには聞き慣れない「はてなポイント」という言葉の回避

「うごメモはてな」しか使っていないユーザから見た場合、「うごメモはてなプラス」が導入されるまでは、「はてなポイント」という言葉は作品通報時のみしか目にすることはありませんでした。

うごメモラーからの立場から見ると、そんな「よく知らない名前のポイント」を付与されたとしても使うことが無いため、通報に対するモチベーションが上がる訳ではありません。

今回の仕様変更でうごメモラーでもよく目にする「はてなスター」、しかも通常のイエロースターよりも一段階グレードの高い「グリーンスター」が付与されるように変更されたことで、うごメモラー側の通報意欲向上を図ったとも考えられます。


「うごメモはてなプラス」導入に伴う影響

一方、「うごメモはてなプラス」の導入に伴い、今後うごメモラーの中にも「はてなポイント」を意識するユーザが出てくると思われます*3

先に書いた内容とは矛盾していますが、逆にうごメモラーが「はてなポイントを稼ぐ」ことを「うごメモはてな」上では封殺してしまうことで、過剰通報・無差別通報などを出来る限り防ぐ意図もあったのではと思います。

そういう意味でも「グリーンスター」へのシステム変更は「うごメモラーの通報意欲向上を図りつつも、無差別通報をできるだけ防ぐ」という目的に対する最適解だと見なされたのかもしれません。


グリーンスターの獲得方法増加とその影響

今回の仕様変更により、今までは「はてな市民制度」時、「新規サービス利用開始」時、「はてなプラス」継続時と限定した場合にのみ無料で獲得できていたグリーンスターが、「うごメモはてな」を利用することでかなり簡単に獲得できるようになりました。

しかし一方でグリーンスターは、(特に「うごメモはてな」以外では)通常のイエロースターに比べて付けるタイミングが難しく、沢山取得してもどうしても残りがちになるのではと思います。

また現状グリーン以上に相当するレッドスター・ブルースター(及びレア扱いのパープルスター)については、はてなポイントを支払わずに獲得する方法は用意されていません。

グリーンスター・レッドスター・ブルースターの交換を行うことが出来れば、グリーンスターを現状よりも無駄なく使うことが可能になるのではと思います。


関連

*1:100日以上作品を投稿する(通報による削除無し)と付加されます。

*2:実際のうごメモランキングでは「はてなスターの数」だけでなく「ダウンロード数」「閲覧数」等も加味されているようです。

*3:本エントリを書いている時点では、2009/05/26から始まっている「はてなプラスのキャンペーン」から1ヶ月未満のため、開始時点から「うごメモプラス」を登録していても、はてなポイントを明示的に払う必要のあるユーザは存在していません。